冬の車中泊では、寒さを乗り切るための工夫が必要です。
なぜなら車中泊にはマナーと冬独特の危険性があるため、車のエンジンを切らなければならないからです。もちろんエンジンを切れば当然ながら車の暖房は使えません。
我が家のNV350キャラバンには、FFヒーター(キャンピングカーなどの暖房器具)は付いていません。冬の車内は寒く、特に標高の高いところに泊まると、その寒さはマイナス15度の環境になることもあるのです。
冬の車中泊の危険性
いくら車内とはいえ、冬の暖房のない車内は凍えるほど寒いです。
そこで多くの人は暖をとるために車のエンジンをかけ、エアコンで暖房を使うことでしょう。ただ雪の降らない地域ならまだしも、雪が積もる場所では命取りになることもあります。
実際、過去にそうして亡くなっている方がいるというのが事実です。
降り続く雪は積雪の嵩をまし、車を覆い、車から排出された排気ガスは行き場を無くし、車内に入り込む。そして一酸化中毒を引き起こします。
またエンジンを切っていても、車中泊用にストーブやガス調理器などで暖を取ることがあれば、同様の危険性が発生します。
締め切った車内で、暖房の役割を火力で補うのは非常に難しい。
極寒の雪山での車内
真冬の標高の高い登山口(約2,000m)での車中泊では、外気がマイナス10℃を下回ることも...
真冬のアウトドアはキャンプや登山で経験し、概ね何が起きるか想像できていたので、さすがに子供たちに”アレ”はキツイなと思っていました。なので車中泊なら何とかなるのではと楽観視し、初日の出登山を実行すべく、極寒の地に前乗りしてみました。
以前、私がした冬山登山のテントの中は、ほとんど外気と同じで、自分の吐いた息は凍って、テントの中で雪を降らせていました。それでも風があたらないテントの中は、まだ外よりはマシという状態が現実です。
しかし、車の中も条件がそろうと同じでした。しかも人数が多い分吐く息の量も多い、車内の湿度は上がり、結露を通り越して壁や天井に氷ができました。
ちなみに我が家の車は壁、天井には断熱材が入っていません。鉄の箱は外気にさらされ、熱伝導の良い鉄の箱は見る見る車内を冷凍庫と変化させていきます(泣)。
かろうじて子供たちには電気毛布与えていたので、そちらでぬくぬくしてもらい、私たちは冬用のシュラフで耐えしのぎました。
慣れれば意外といけるのですが、さすがに今回は、改めて大規模な改修工事が必要だと思いました。
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